【量子・ナノテク】ダイヤモンド中のNVセンター

NKT Photonics

ダイヤモンドの窒素-空孔(NV)中心は、室温の量子ビットプラットフォームへの応用が可能です。NVセンターを励起するには、波長 450~650 nm の光が必要です。NKT Photonics社のSuperK スーパーコンティニューム白色光レーザーは、調整可能で広範なスペクトルと非常に高いビーム品質により、世界の多くの研究者に利用されています。

NVセンターはダイヤモンド結晶格子内の欠陥です。それぞれの欠陥は、あたかも単一の蛍光を発する原子がその格子内に既に閉じ込められているかのように機能します。
 
ダイヤモンドのNVセンターは通常、450~650 nm の光を吸収し、600~800 nm 範囲の光を放射します。この原子状の欠陥の電子スピン状態は、磁場や電場の付加、マイクロ波や光の照射、またはそれらを組み合わせることによって操作でき、フォトルミネッセンスの強度と波長に鋭い共鳴を生じます。
 

室温で動作するNVセンター

NVセンターは室温で安定して動作できるため、NVセンターのスピン状態は量子コンピュータ用の室温量子ビット・プラットフォームとして有望な候補です。電子状態についてはまだわかっていないことが多く、吸光・発光領域の蛍光ダイナミクスの研究が続けられています。
 

NVセンター研究のための広帯域波長可変レーザー

NVセンターの吸光波長範囲 450~650 nm 全体を、従来のレーザーでカバーするのは容易ではありません。NKT Photonics社のスーパーコンティニューム光源シリーズのSuperK CHROMATUNE や SuperK FIANIUMは、この波長全域にわたるチューナビリティと完璧なビーム品質を提供し、NVセンター研究の光源に最適です。
 

参照論文

 

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