レーザー彫刻はレーザーマーキングの一部であり、レーザーを使って対象物を彫刻することを指します。一方、レーザーマーキングは、化学的・分子的変化による色の変化、炭化、発泡、溶融、アブレーションなど、より広い範囲で対象物にマークを残す方法のことを指します。ガラス、ポリマー、宝石などの透明な素材は、UVレーザーでマークすることができます。

眼鏡レンズのマーキング装置とプロセス：パルスごとに選択された波長とエネルギーのパルスレーザー

眼鏡レンズ※1をマーキングするための装置をご紹介します。レンズ※1は少なくとも1つのプリセットされた材料で作られています。レンズ※1上に永久マーキングを生成するように構成されたレーザー※2は、200nm〜300nmの範囲うちの1つの放射波長を含み、約0.1ns〜約5nsの範囲のパルス長を有しています。また、約5μJ〜約100μJの範囲のパルスエネルギーをもつUVレーザーの集束ビームを放出するように構成されています。この装置を用いて、眼科用レンズ※1に永久マーキングを施すように構成されたレーザーマーキングプロセスが記載されています。

※1　メガネやバイザーなどの眼鏡レンズは、様々な製造工程を経ることが知られています。特定のフレームの形状に合わせてエッジングされた完成品のレンズを得るために一般的に採用されている製造工程は、眼鏡レンズの面に、永久マーキングを施す工程を含んでいる。
※2　眼科用レンズをマーキングするプロセスに関するものである。

 
Device and process for marking an ophthalmic lens with a pulsed laser of wavelength and energy selected per pulse, 2018

宝石のマイクロインスクリプションのためのシステムと方法

エネルギー源、空間光変調器、制御部を備えた宝石のマイクロインスクリプションシステムをご紹介します。制御部は、空間光変調器の空間光パターン変調を制御します。空間光変調器は、宝石上のフォトレジストを露光します。このフォトレジストは、空間光変調パターンに対応するパターンを宝石上に生成するためのエッチングプロセスを選択的に阻害することを特徴としています。
 
System and method for gemstone microinscription, 2006

宝石用レーザー加工装置および証明

宝石用レーザー加工装置は、複数の視点から宝石を観察するためのイメージングシステム、半導体励起Qスイッチ固体レーザー、変位可能なステージを固定的に支持する剛性フレームを備えています。差動運動に抵抗し、振動によるずれに対する耐性を高めます。約530nmの出力を有する高調波変換器を備えた半導体励起QスイッチNd:YLFレーザーが望ましいとされています。本システムは、マーキング指示の入力と、イメージングシステムに基づいて変位可能なステージを制御します。所定のプログラムに基づいてマーキングを選択的に生成するためのプロセッサと、複数のワークピースの画像に関連する情報を電子的な記憶システムをオプションで追加することもできます。また、マーキングされたワークの真正性の証明書を提供します。
 
Laser making system and certificate for a gemstone, 1996
 

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