AFM-IR装置　Vista75の特徴

PiFM方式を採用することにより、従来のAFM-IRの欠点を克服した最も先進的なAFM-IR機器です。半導体、ポリマー、無機物、ナノフォトニクス等の各種用途で使用されています。

コンパクトな設置面積

Vista 75 は従来のVista One に比べて占有スペースが 60% 以上コンパクトなデザインになりました。

サンプルへのアクセスが容易

サンプルに簡単にアクセスでき、片手で使える AFM ヘッド クランプにより、チップとサンプルの交換が簡単になります。軽量の取り外し可能な筐体とオープンなデザインにより、光学的な位置合わせが簡単になります。

より大きなサンプルに対応

ステージのトラベルレンジは75 mm となり、サンプルサイズの制限が大幅に緩和されました。

光学系のクイックチェンジ・切り替えが簡単

事前に調整された光学系によりPiFM（PiF-IR）、sSNOM 、ラマン間の切り替えが簡単に行えます。
 
堅牢なレーザーを搭載
3D 駆動の パラボリックミラーは、 PiFM 、 PiF-IR、s-SNOM、チップ増強ラマンなどのあらゆるタイプのチップ増強測定において、励起レーザーを AFM チップの頂点に位置合わせします。

自己完結型システム

特別な環境は必要としません。 Vista 75 は防振機能と乾燥空気で温度制御された音響エンクロージャーを完備しています。

究極の分光ナノスコピーPiFM・PiF -IR

サブ5 nm のIR 空間分解能

PiFM化学マッピングは、表面化学分析に比類のない水平方向 IR分解能を提供します。
スプルース材の細胞壁のリグニンマトリックスにセルロース繊維は埋め込まれている様子のイメージングを下記にご紹介いたします。

単一分子レベルの感度を実現

PiF -IR
PiF-IR スペクトル (マゼンタとグリーン) は、これらのペプトイドナノシートフラグメント上とそれ以外の場所の化学的差異を示しています。
 
PiFM
PiFMケミカルイメージング(1633, 1462cm-1)では、周囲の物質よりわずか 0.5 nm 高いペプトイドフラグメントを検出できていることがわかります。【スキャン寸法: 500 nm × 500 nm × 1.7 nm 】

製品構成の例