AFM環境コントロール
メーカー CSInstruments
Nano-Observer ナノオブザーバーAFM は、雰囲気制御、液中測定、温度制御(加熱)、温度制御(冷却)など、AFM測定を行う上での環境コントロール機能を利用できます。
雰囲気コントロール
Nano Observer AFMに、雰囲気コントロールパーツを取り付ければ、測定室内のみを外から隔離することができ、不活性ガスや湿度コントロールされた大気等を導入できます。装置全体をグローブボックスに入れる必要はありません。HD-KFM、ResiScope、sMIM、EFMなどの電気モードを使用する場合、チャンバー内の相対湿度をできるだけ低い値に設定することで、サンプル表面の水層の影響による局所的酸化を避けられるため、より再現性の高い結果が得られます。特に、陽極酸化のアプリケーションの場合、再現性の良い実験結果のためには、相対湿度のコントロールが欠かせません。Nano Observer AFMの測定室は狭く、内壁に拡散用の突起があり、迅速な雰囲気の置換が可能です。装置にダイレクトについている専用のガスインレットからガスを注入できます。
アプリケーション:電気測定(ResiScope、C-AFM、HD-KFM)、湿度コントロール、プローブ局所酸化リソグラフィ
利点:コンタミの抑制、電気的AFM測定データ品質の向上、測定室内体積 451cm³
HOPGのHD-KFM、湿度制御(70%)、30µm走査(動画)
液中測定
EZ Liquids : 液中AFM測定
レーザー角補正 & 液中でも調整不要
加熱サンプルステージ
Nano Observer用加熱サンプルステージ: 温度コントロール
Nano Observer AFMは専用の温度コントロールパーツ(EZ Temperature)と互換性があり、正確な温度制御と温度変化最中のイメージングを提供します。すべてのAFMモードで使用できます。加熱サンプルステージは、マテリアルまたはバイオ系サンプル、ポリマーの相転移のような温度依存の表面現象を研究するために利用可能です。温度範囲は室温から200°Cです。独自の設計によりNano Observer AFMのスキャナと加熱ステージの間の温度差を最小限に抑えられるため、熱ドリフトの影響を最も抑制します。温度上昇中であっても安定したイメージングが可能です。
アプリケーション:ポリマー、バイオロジー、マテリアル
Real time acquisition, polymer crystallization under temperature control, 10 µm
高精度温度コントロールと温度変化中のイメージング
Nano Observer AFMは専用の加熱サンプルステージと組み合わせて使用することで、正確な温度制御と、温度が変化している最中であっても高い安定性のあるイメージングを提供します。Nano ObserverがサポートするすべてのAFMモードに対応しています。ポリマーの相転移や、マテリアル、バイオ系全般で役に立つでしょう。
利点
- 熱膨張は限定的です
- スキャナと加熱ステージ間での断熱性
- 室温から200°C
- 高精度温度コントロール
- 温度変化中のイメージング
- 測定モード: オシレーションモード、コンタクトモード、雰囲気コントロール、液中測定
仕様
- 温度範囲:室温200°C
- ステージ上有効エリア:φ25mm
- 最大サンプル高さ:4mm
- 温度精度i:0.1°C
- 測定モード:すべてのAFMモード
ペルチェ冷却ステージ
関連情報
Nano-Observer ナノオブザーバーAFM
高解像度ダイアモンド・AFMプローブ(CSInstruments社)
HD-KFM(High Definition Kelvin Force Microscopy)
走査型マイクロ波インピーダンス顕微鏡(sMIM; Scanning Microwave Impedance Microscopy)
ResiscopeⅡ(C-AFM用高性能アンプ)