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LIBSオンライン元素分析システム
LIBS(レーザー誘起ブレークダウン分光法)は、十分なピークパワーを有する短パルスレーザーを物体に照射した際に発生するプラズマ光を分光することで、物体の含有元素を分析する発光分析法のひとつです。
LIBSはレーザーを利用することから他の分析手法と比べ以下の利点を有します。
- 測定前処理が不要
- 遠隔・非接触での測定
- 短時間測定
Secopta社の“fiberLIBS-Inline”モデルはインライン用途に特化したLIBS元素分析システムです。
レーザーおよび分光器を含む本体部と測定ヘッドとはファイバーを介して接続されているため、測定ヘッドを既存システム・既設ラインに組み込むのが容易で、例えばベルトコンベヤなどの搬送機上を高速に流れるワークの含有元素を瞬時に分析します。
組み込み向けに外部機器との通信機能も完備。
全自動測定および分析結果の外部機器転送も容易で、製造工程上流・下流の外部機器とインテグレーションできます。
お客様のインダストリー4.0(製造業におけるオートメーション化およびデータ化・コンピュータ化)コンセプトを実現します。
鋼材の異材混入の防止・トレーサビリティーシステム
鉄鋼業界において製造工程での異材混入は重大事故につながる大きなリスクです。
製造工程において材料を識別し取り違えを避けるためにラベル貼り付けや印字などさまざまなマーキング技術が使用されていますが、
再加熱工程、圧延、酸洗などの工程を経るとマーキングが脱落・消えてしまい、鋼材のトレースは難しくなります。
インラインLIBSシステムを導入することで材料の取り違い・異材混入を確実に防止することができます。
なぜなら各材料はラベルやマーキングとは関係なくその合金組成に基づいて識別されるからです。
FiberLIBSインライン元素分析システムの利点
- 高速:ほんの数秒
- 正確:元素測定に基づく高い識別率
- ロバスト:非接触 かつ 遠隔
- 全自動:結果は瞬時に外部機器に自動転送
適用場面
- ビレット・スラブ熱処理前
- 冷間仕上げ/最終ライン
- 棒鋼材 切断、バンドル工程
プロセス管理
ラインにて元素分析ができると、製造工程への効率的なフィードバックが可能になります。
これまでの抜き取り分析の労力も削減され自動化も実現されます。
例えば、コンベヤーベルト上の測定対象(原材料など)を前処理無しでその場で分析することができます。
分析時間は秒単位なので製造工程へのリアルタイムなフィードバックが可能です。
ベルト上を流れる測定対象の高さ変化が大きい場合には、高速オートフォーカスユニットを使用して表面の高さをトラッキングすることができます。
石炭、鉄鉱石、ガラス、セメント、スラグ、耐火物、酸化物全般のオンライン分析に最適です。
適用場面
- ベルトコンベヤを流れる原料の成分モニター
解析手法 | LIBS(レーザー誘起ブレークダウン分光法) |
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レーザー仕様 | アプリケーションによる |
レーザー伝送方式 | ファイバー伝送式 |
防塵クラス | 測定ヘッドIP64 |