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LIBS元素分析システム(ラボ向けモデル)
Secopta社の“fiberLIBS-Lab”モデルはレーザーをベースにした発光元素分析装置です。
従来のLIBS装置はレーザーの繰り返し周波数が遅く、バルク分析や広域マッピング分析に時間を要していました。
本モデルは1000Hzの高繰り返しレーザーを搭載。圧倒的なスピードで元素分析が可能です。
さらに自動高さ測定機能を有しているので、表面が凸凹したワークや適当に設置したワークであっても、つねに最適フォーカスで測定を行うことができます。
特に威力を発揮するのが、バルク分析と元素マッピング測定アプリケーションです。
バルク分析においては短時間で多点測定を行い面内平均を迅速に行うことができます。
マッピング測定においては広域エリアを短時間でスキャン実行。 0.1mm以下に絞ったレーザースポットをXYZ軸ステージでスキャンすることで高分解能な元素マッピング像を手軽に得ることができます。
ソフトウェアはユーザーレベルにあわせて選択可能。現場作業員がワンクリック測定を行える自動化モードや、解析メソッドを構築できるAdvanceモードなどが選択できます。
解析ソフトウェアはアプリケーションに応じて種々の解析手法を提供。ケモメトリクスに基づく定量分析、ライブラリマッチングによる自動分類などが行えます。
主な特徴
- 現場に近い分析室に最適
- 2次元+3次元の元素マッピング測定
- 自動フォーカス機能
- 全点スペクトルデータの保存
- 内蔵カメラで簡単位置合わせ
- ビギナーからエキスパートまで対応したソフトウェア
- レーザー安全性に配慮した設計
スラグ分析
鉄鋼業界におけるスラグの分析では、スラグ均質化の前処理のために多大な労力と時間を要しています。
また前処理にはミリングやプレス機などの専用設備と煩雑な作業も必要です。
fiberLIBS-Labを用いるとこれら煩雑な前処理が不要になり、簡単な操作でスピーディに分析を遂行できます。
分析の流れ
- 適当に粉砕したスラグをSlagLIBSにセット
- ワンクリックで全自動測定を開始。
- 高速レーザーでスラグ全面をスキャン、サンプル均質化と同等のデータ均質化を行います。
- 面倒なスラグ分析を数分で完了します。
コンクリート
ドリルによって抜き取ったコンクリート・コアの分析では、粉砕、酸溶解、試薬による滴定といった煩雑かつ長時間の作業が必要でした。
fiberLIBS-Labを用いれば、コアを”縦割り”にしてドリル長手方向の分析が短時間で可能です。
全スキャンポイントのスペクトル保存できるので、一度解析を終えたあとでも各点のスペクトルを比較検討することも可能です。
- コンクリートの劣化度合分析
- セメント成分分析
などに威力を発揮します。
解析手法 | LIBS(レーザー誘起ブレークダウン分光法) |
---|---|
レーザー仕様 | 1064nm, 1000Hz (他波長も要相談) |
分光器仕様 | 波長範囲:190 ~ 1000 nm 分解能: 0.05 ~ 1 nm (アプリケーションによる) |
スポットサイズ | 0.1 mm 以下 |
ステージ動作範囲 | 310 x 210 x 140mm [xyz, mm](拡張オプション要相談) |
搭載サンプルサイズ | 650 x 375 x 140 [xyz, mm] |
装置レーザー安全クラス | クラス1 |
その他 | ガスインレット機能、ダスト排出機能 |
装置サイズ、重量 | 800(w) x 870(l) x 2210(h) [mm], 250[kg] |