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分子間相互作用解析装置 “QCM-D”

リアルタイムで質量変化と粘弾性、膜厚を分析高性能で低価格
- ポンプによる送液で、フロー測定タイプ
- 独特の負荷フリーセンサーセル設計により、低ノイズ測定
- 加熱・冷却温度制御付きのフローセル
- 内部で対流が極めて起こりにくいユニークなフローセル設計
- 耐ケミカル仕様で、ほとんどの試料溶液に対応
- 共通のユーザー・インターフェースで全自動運転
- すべてのセンサにID番号が振り分けられており、実験を一括管理
- 5秒でセンサー取り付け
- 低価格!!!
QCM(水晶振動子マイクロバランス)法を用いて、分子間の相互作用やバイオフィルムや血液など溶液特性をナノレベルでリアルタイムに解析します。3T Analytik社の洗練されたQCM-D装置群、qCellシリーズは、質量変化だけでなく吸着性の分析から粘弾性と膜厚を解析できる、QCM-D装置です。 qCellシリーズ共通の特徴として、コンパクト、使いやすい、低ノイズ、ポンプとともに使用するフロー測定タイプ、負荷フリーのセンサーセル、などの優れた特徴があります。特に、センサーとなる水晶振動子は切手大のシートに固定されており、ストレスのないハンドリングが可能であるほか、各センサーには個別のID番号が振り分けられており、実験の一括管理が可能である点が、当機特有の便利な機能です。独特のセンサーセル設計により、セル内で対流が起きません。ユーザを裏切らないQCM-Dの決定版。高性能ながら低価格を実現しています。スタンドアローン、温度コントロール機能付きタイプ、顕微鏡搭載タイプ、電気化学QCM-Dモデルなど、実験の用途に応じて多彩なモデルをラインナップしております。また、それぞれのタイプに多チャンネルやオートサンプラーのオプションを追加可能です。
3T社QCM-D装置 Introduction 動画
測定原理
3T社のQCM-D装置は、水晶振動子の周波数シフト量と減衰シフト(振動消散=エネルギーロス)の両方を高分解能でリアルタイムに測定し、センサ表面の重量変化と粘弾性の変化の関係をデータとして収集し、知見を得ることができます。下図はサンプルのタイプによる周波数と減衰シフトのパターン例です。
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- 固くて薄い膜では、周波数シフトのみが起きる。(例:金属薄膜)
- 純粋なニュートン流体溶液の粘度変化では、周波数シフトとDampingシフトが相反して起き、周波数の減衰とDampingの増加が同量で起きる。
(例:水、糖、ミルク、フルーツジュース) - 粘弾性のある膜の場合は、周波数とDampingのシフトは逆方向に起きるが、シフト量は同じにならない。(例:高分子膜、バ イオフィルム、バクテリアや細胞)
モデル一覧
qCell(最も標準的な3T社のフラグシップモデル)
![]() | 3T Analytik社の提供するQCM-Dテクニックを完備した、コンパクト、高性能QCM-D装置です。分子相互作用、バイオフィルム、液体特性、血液分析、リアルタイムで洞察を得るための減衰/散逸モニタリングを備えた、高度な水晶振動子マイクロバランス装置です。qCellは、比類のない安定性、操作の容易さ、正確なリアルタイム測定を低価格で提供します。専用のセンサーデータ収集用ソフトウェアと、質量吸着、膜厚、サンプル粘度の変化を高精度で解析する専用ソフトウェアが付属します。 特徴
オプション
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qCellµOpto(顕微鏡搭載型QCM-D)
![]() | qCellµOptoは、3T社の最先端QCM-D技術と最大600倍のセンサー表面の顕微鏡観察を組み合わせた、革新的なQCM-D機器です。QCM-Dデータと、それに対応したリアルタイム顕微鏡像を組み合わせたデータ解析が可能です。例えば、サンプルの表面被覆率と形態に対応した周波数と減衰の応答を評価することでき、従来のQCM-D装置の世界を拡張します。用途は、コロイド付着、細菌付着、バイオフィルム形成ならびに細胞付着および拡散など、多岐にわたります。qCellµOptoもほかの、qCell Tシリーズと同様のアクセサリを使用できます。LiquiBox PTを利用すれば、正確な温度制御と自動流体制御を行えます。qCellシリーズの持つ特徴はすべて備えており、性能も同等です。 |
![]() | 特徴
オプション
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qCell T(温度コントロール機能あり)
![]() | qCell Tは、分子相互作用、バイオフィルム、液体特性、血液分析をリアルタイムで観察する、減衰/散逸モニタリングを備えた、高度な水晶振動子マイクロバランス装置です。QCM-D装置、qCell Tは、比類のない安定性、独自の操作の容易さ、正確なリアルタイム測定を提供します。 qCellとの違いは、ペルチェ素子によるダイナミック温度コントロール機能がある点です。QCM-D実験中にセンサの温度を変更することで、温度変化に対する応答を高精度にモニターできます。専用のセンサーデータ収集用ソフトウェアと、質量吸着、膜厚、サンプル粘度の変化を高精度で解析する専用ソフトウェアが付属します。 特徴
オプション
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qCell T eChem(電気化学QCM-D)
![]() | qCell T eChemは、電気化学QCM-D用です。あらゆる電気化学実験を水晶振動子マイクロバランス解析できるセンサープラットホームを有します。Metrohm製のポテンショスタットまたはガルバノスタットは、Nova™制御ソフトウェアを介して独立して操作することができます。qGraph qCell Tソフトウェアはセンサーデータ、サーモコントロールおよび流体データを取得します。 特徴
オプション
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オプション
Liquibox PT
![]() | 3T Analytik社のQCM-D装置群(qCellファミリー)はオートサンプラー(LiquiBox PT)と組み合わせて使用できます。Liquibox PTを使用することで、導入溶液の正確な温度制御、サンプル送液制御を自動で行うことができ、オペレータの負担を大きく削減するほか、測定の再現性の向上にも寄与します。事前に実験プロトコルを入力しておけば、オペレータは装置に拘束される必要はありません。qGraphソフトウェアは、温度、流速、注入量、サンプルチャンネル、ベースライン安定性制御、ユーザー定義の平衡進行条件および外部装置のトリガーのプログラミングなどを制御できます。
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3T社独特のセンサーチップ
![]() | 3T社だけの特許取得水晶センサーチップは、ハンドリングのしやすさはもちろんのこと、センサー部に負荷がかからないため、高い感度と測定への信頼性を確保します。水晶センサーは、切手大の薄いポリマーシートに取り付けられております。センサーチップには固有のシリアル番号が割り振られており、フローセルの底部にある平らなキャビティに正確に収まる溝付きの非対称形状が特徴です。 3T Analytik社は、センサ表面に各種コーティング済みセンサを販売しております。
こちらにリストされていない材料も、対応可能な場合があります。詳しくはページ下の問い合わせフォームからお問い合わせください。
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- Kinetic研究(乖離と結合係数)
- タンパク質相互作用
- 粘度測定
- 細胞の吸着・脱離
- 薬剤効果
- 受容体結合相互作用
- 分子凝集
- 高分子フィルム形成
- 酵素分解研究
- バイオフィルム研究
- 構造変化・増殖・細胞拡散の研究
- 凝固状態の検知
- 抗原抗体相互作用
- 免疫分析
- 細胞とバクテリアの特異結合
- 血液型
- マラリア発祥のサイクル調査や寄生虫の遊離・ 再侵入
モデル | qCell | qCell T |
---|---|---|
センサー特性 | 外径:8mm(面積50mm2)、溶液露出面積38mm2 | |
センサー材質 | 水晶、金コート*1、マイラ薄膜上に固定 | |
周波数 | f0=10MHz | |
最大共有吸着感度 | 0.86ng/Hz | |
フローセル内容量 | 約30μl(センサー上) | |
最小試料容量 | 約40-80μl | |
ポンプ方式 | 12ローターぜん動式ポンプ*3; 流量:毎分56μl-毎分5600μl*4 | |
溶液系内材 | PTFE、PEEK、シリコン(シール部)、ポリオレフィン・フォイル、上部水晶振動子電極 | |
温度制御システム | – | あり |
温度制御方式 | – | 循環水系付きペルチエ温度システム |
温度範囲 | – | +4℃~+80℃ |
温度精度 | – | 0.1℃(25℃の時) |
最大冷却速度 | – | 毎分6℃ |
最大加熱速度 | – | 毎分10℃ |
寸法(幅x奥行x高さ) | 100 x 100 x 70 mm2 | 260 x 317 x 197 mm2 |
重さ | 0.42kg | 6kg |
インターフェース | RS232CまたはUSB | イーサネット、TTL/O、ぜん動ポンプ制御 |
*1:他の電極材料可(例、Ti)
*2:フローセル内容量30μlとして計算
*3:オプションのスターター・キットを含む
*4:流量はチューブ径に依る。ポンプ用チューブセット(タイゴン材、内径1×0.38mmと1×1.02mm)はスターター・キットに付属
※ gGraph software はリアルタイム表示、解析 qCellTではオンライン設定可
※ データはgGraphViewer,Excel, Originなどに出力可