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STED顕微鏡ドーナツビーム用 775, 765nm ピコ秒レーザー光源

PicoQuant

PicoQuantは、STED(Stimulated Emission Depletion)顕微鏡向けに、近赤外(765 nm / 775 nm)対応のドーナツビーム用高出力ピコ秒パルスレーザーを提供しています。
これらのレーザーは、STED顕微鏡における蛍光抑制(Depletion)光源として使用されることを主な目的として設計されています。

STED顕微鏡ドーナツビーム用 775, 765nm ピコ秒レーザー光源

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PicoQuantでは、STED顕微鏡の退色(Depletion)用ドーナツビーム光源として、765 nm / 775 nm に対応した高出力ピコ秒レーザーを提供しています。

ライフサイエンス分野における蛍光顕微鏡アプリケーションの一つとして利用されている STED(Stimulated Emission Depletion)顕微鏡は、ドーナツ形状ビームを用いた超解像蛍微鏡技術です。

PicoQuantの高出力ピコ秒レーザーは、

  • ピコ秒パルス幅(例:数10~数100 ps、モデルにより異なる)
  • 高ピークパワーのパルス動作
  • 安定した時間特性(出力安定性 < 3 % rms / 12時間)

を備えており、STED顕微鏡に必要とされる退色(Depletion)レーザー光源として使用されています。

※ STED構成においては、590 nm 帯のレーザーが用いられる場合もあります。
PicoQuantでは、該当波長をVisUV シリーズでカバーしています。

また、時間分解蛍光計測技術を基盤としており、gated-STED(gSTED)などの時間分解手法と組み合わせた構成にも対応可能です。

※ 以下は、STED顕微鏡構成において本レーザーがDepletion 光源として使用されているアプリケーション例です。

STED / gated-STED(gSTED)構成

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通常のSTED構成に加え、gated-STED(gSTED) のような時間ゲート検出を用いた構成にも使用されています。
時間分解計測と組み合わせることで、STED測定における観測条件の最適化や手法の拡張が行われています。

STEDと時間分解・相関計測手法の組み合わせ

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STED顕微鏡用 Depletion 光源として、以下のような時間分解・相関計測手法と組み合わせて使用されています。

  • 蛍光寿命イメージング(FLIM:Fluorescence Lifetime Imaging)
  • 蛍光相関分光法(FCS:Fluorescence Correlation Spectroscopy)
  • 蛍光寿命相関分光法(FLCS:Fluorescence Lifetime Correlation Spectroscopy)
  • フェルスター共鳴エネルギー移動(FRET:Förster Resonance Energy Transfer)
  • パルスインターリーブ励起(PIE:Pulsed Interleaved Excitation)
  • 蛍光異方性測定(偏光)(Fluorescence Anisotropy)

これらの手法とSTED構成を組み合わせることで、空間分解能に加え、時間分解・相関情報を含む測定が行われています。

相関イメージングおよび分解能評価

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STED顕微鏡構成では、FLIM-FRET と組み合わせた相関イメージングや、蛍光ビーズなどを用いた分解能評価が行われています。
PicoQuantのレーザーは、これらのSTED構成における Depletion 光源として使用されています。

多色測定・複合構成への応用

STED顕微鏡は、PIEなどの手法と組み合わせることで、多色測定や複合的な測定構成にも対応しています。
PicoQuantのレーザーは、このようなSTED超解像測定構成において使用されています。

モデルVisIR-765VisIR-775
中心波長766 ±1 nm774 ±1 nm
パルス幅(FWHM)Typ. 70 ps
最大平均出力> 0.3 W
スペクトル幅<< 1 nm
ビーム品質M² < 1.1(typ. ~1.02), TEM00
ビーム径2.2 ± 0.2 mm
発散角< 0.5 mrad
偏光消光比(PER)> 1 : 1000(> 30 dB)
出力安定性< 3 % rms(12時間)
繰り返し周波数最大 80 MHz(内部設定、外部同期対応)
時間分解対応gated-STED(gSTED)対応
動作温度範囲10 – 30 ℃

※ 本ページに記載されている仕様および外観は、予告なく変更される場合があります。
※ 最大平均出力は、最大繰り返し周波数時に必ずしも達成されるものではありません。
※ 本製品はレーザー安全規格において Class 3B または Class 4 に該当します(モデルにより異なります)。

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