【材料・ナノ構造】グラフェンとカーボンナノチューブの特性評価

NKT Photonics

グラフェンは、炭素原子が六角形格子構造を成す二次元 (2D) 原子結晶で、強度が高く軽い素材でありながら、非常に柔軟です。さらに極めて優れた機械的剛性、高い弾性、優れた電気伝導性と熱伝導性を示します。SuperK スーパーコンティニューム白色光レーザーは、グラフェンと、グラフェンシートを管状にしたカーボンナノチューブの、マッピングや特性評価に活用されています。

グラフェン(graphene)は、sp2混成軌道間で結合された炭素原子の単層です。カーボンナノチューブ(CNT)は本質的に、グラフェンのシートを丸めたものです。
 

グラフェンとカーボンナノチューブの応用例

グラフェンは非常に強い素材であるため、他の材料を強化するのに使用できます。グラフェンのシートを丸めると、微細なストロー状のカーボンナノチューブが形成されます。当然この管状素材も、非常に薄く強靭です。有効質量はゼロであり、強化する材料の重量を増加させません。主な用途は、軽さと強度が重要視される、建材や航空宇宙用途などです。
 
グラフェンは、その高い電気伝導性により、熱を拡散するために利用することもできます。この性質は、ひずみセンサ、スーパーキャパシタ、急速充電バッテリー、太陽電池、LEDなどのマイクロエレクトロニクス分野で特に有用です。また高速の量子物理実験にも好適です。
またグラフェン、カーボンナノチューブには、不浸透性があるため、水をろ過してきれいな飲料水を得るのに利用したり、グラフェンベースの塗料で腐食を防ぐことができます。
 
SuperK スーパーコンティニューム白色光レーザーは、グラフェン、カーボンナノチューブの特性を評価するため、以下のような技術の光源として使用されています。

  • 蛍光消光顕微鏡
  • 走査型プローブ顕微鏡(SNOM/NSOM/STM/AFM)
  • 吸収分光/吸光顕微鏡
  • ラマン分光
  • フォトルミネッセンス(PL)およびフォトルミネッセンス励起(PLE)
  • 表面プラズモン共鳴(SPR)吸着分光
  • レイリーイメージング/レイリー分光

 

SuperK スーパーコンティニューム白色光レーザーを用いたグラフェンとカーボンナノチューブの特性評価に関する論文

 

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