バイオフォトニクス向け フェムト秒ファイバーレーザー Biolitとは
Biolit は、多光子顕微鏡およびその他の非線形光学アプリケーションを念頭に置いて設計された、コンパクトな空冷フェムト秒レーザーです。工業用向けのデバイスを用いることで、非常に堅牢でメンテナスフリーに近い設計となっております。
超短パルス(典型値 55fs)とクリーンパルス、高ビーム品質、そして低繰返し周波数の組み合わせにより、一般的な固体レーザーと比較して、対象物を保護しながら高いレベルの多光子イメージングを可能にします。
デモ機有
バイオフォトニクス向けフェムト秒ファイバーレーザー Biolit の特長とメリット
- クリーンなショートパルス:55fs(代表値)
- 堅牢で優れた安定性
- 多光子顕微鏡に最適な低い繰返し周波数をラインナップ:10 – 50 MHz
- メンテナンスフリー&ターンキー
- 分散補償内蔵
- 多光子顕微鏡
- 光重合
- 眼科治療
- OPO ポンピング
モデル | Biolit 2 |
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中心波長 | 1050 ± 5 nm |
平均出力 | > 2 W |
パルス幅 | < 70 fs (typ. 55 fs) |
パルス幅安定性 ※1 | < +/- 3 fs |
パルスストレール比 | > 0.9 |
チューナブル前置分散補償 ※2 | -6 000 fs2 … +500 fs2 |
繰返し周波数 ※3 | 10 – 50 MHz |
アナログパワーコントロール ※4 | 1 – 100% |
ビーム品質 | M2 < 1.2 (typ. 1.05) |
ビーム真円度 ※5 | > 0.9 (typ. 0.94) |
ビーム径 (1/e2 level) | 1.5 ± 0.3 mm |
ビーム拡がり角 (full angle) | < 1.5 mrad |
ビームポインティング安定性 (RMS) ※1 | < 20 μrad |
ビームポインティング安定性, 対温度 | < 15 μrad/°C |
パルスエネルギー安定性 (RMS) ※6 | < 1% |
パワー安定性 (RMS) ※1 | < 1% |
ウォームアップ時間(コールドスタート) | < 10 min |
コントロールインターフェース | USB, CAN |
繰返し周波数可変オプション ※7 | 1 – 20 MHz |
二倍波(SHG)オプション | 0.4 W @ 525 nm |
稼働電圧 | 24V, 8A (100…240 V AC, 47…63 Hz to 24V AC/DC converter included) |
動作温度範囲 | 18 – 35 °C |
湿度 | non condensing |
移動/保管温度範囲 | – 20 °C – +70 °C |
冷却 | レーザーヘッド:空冷(パッシブ)、コントロールユニット:強制空冷(ファン) |
外形寸法, L x W x H | レーザーヘッド:313 x 152 x 107 mm、コントロールユニット:449 x 370 x 140 mm |
アンビリカルケーブル長 | 3 ± 0.1 m |
※1 ウォームアップ後 30分間~8時間運転時の測定値。環境温度安定性 ±1℃以内。
※2 80mm SF10ガラス相当。ご要望に応じて、外部光学系(ファクトリープリセット)によるさらに高い分散量(最大 30’000 fs2)も可能。その他の補正オプションについても、お問合せください。
※3 ファクトリープリセット
※4 パワー減衰量は、a) PCユーザーインターフェース、b) CANレジスタ、c) アナログ入力信号(> 5 kHz帯域幅)により制御可能。ビーム品質仕様は、パワーレベル 10% まで維持。
※5 ビームのzスキャン方向(± 5 × LRayleigh)における最低限のビーム楕円率で定義。
※6 10秒間隔で測定。
※7 出力繰返し周波数 RR = RR0/ N (RR0:基本波繰返し周波数、N:整数)で表され、出力電力はRRとRR0の両方に依存する。出力パワーの繰返し周波数依存性についてはお問合せください。
※8 Biolit-2 SHモデルには、赤外光出力(1050nm, 仕様は標準 Biolitと同じ)も搭載されており、両出力を同時に使用可能。詳細はお問合せください。