増幅型ピコ秒パルスレーザダイオードヘッド LDH-FA シリーズ

増幅型ピコ秒レーザーダイオードヘッド

新規追加：595nm、1mWのパルスレーザーヘッド
使用可能な波長：266～1560 nm
70 psまでのパルス幅（FWHM）
最大450mWの平均出力（波長による）
最大80MHzの繰り返し周波数
FC/APCファイバーコネクターによるコリメートビームまたはPMファイバー出力

LDH-FAシリーズのピコ秒パルスレーザーダイオードヘッドは、オプションの周波数変換を備えたマスターオシレーターファイバーアンプ（MOFA）のコンセプトに基づいています。マスターオシレーターは，実績の高いPicoQuant社のゲイン切り替え技術を用いて，最大80 MHzの可変繰り返し周波数で赤外ピコ秒パルスを生成します。このシードレーザーの出力は、シングルステージまたはダブルステージのファイバーアンプに直接接続されています。このアンプは、発光波長、偏光、短パルス幅など、シードレーザービームの他の特性を維持しながら、シードレーザーからの出力を数dBブーストします。

UV、グリーン、イエロー、オレンジ、レッドへの変換

増幅された赤外線レーザーの高いパルスエネルギーは、例えば、シングルパス第2高調波発生(SHG)、第3高調波発生(THG)、さらには第4高調波発生(FHG)を使用する効率的な波長変換を可能にします。このようにして、266、355、515、531、560、595、766、775 nmで、最大80MHzの調整可能な繰り返し周波数と100ps未満のパルス幅でピコ秒パルスを生成することが初めて可能になりました（FWHM ）。一例として，355nmで放射するLDH-P-FA-355のパルス幅（FWHM）はストリークカメラで測定した結果は47.4psでした。

測定結果は、ドイツのレーゲンスブルク大学のTobias Korn博士、ChristianSchüller教授のご厚意により提供されました。

最大450mWの平均出力

ファイバーカップリングバージョンは、531、595、1030、1063、1530 nmにて利用可能であり、最大繰り返し周波数で最大50 mW（1030および1063 nm）の平均出力を生成できます。コリメート出力を備えたレーザーヘッドは、266、355、515、531、560、766、775、1062、1532nmで用意されています。これらのレーザーヘッドの達成可能な平均出力レベルは、増幅ステージの数とオプションの周波数変換ステージの効率に依存し、波長1532nmのレーザーが最大繰返し周波数で450mW以上に達する可能性があります。

最大繰返し周波数80MHz

LDH-FAシリーズのほとんどのレーザーヘッドは、最大80MHzの繰り返し周波数で動作するように設計されています。最小の繰り返し周波数は、レーザーヘッドで使用されているファイバーアンプの構造によって異なり、1 kHzから1 MHzの範囲です。ファイバカップリングバージョンの場合、最小10kHzまでの繰り返し周波数も可能です。PDLシリーズのドライバーは、MHz範囲の駆動信号を容易に送ることができます。

ファイバーカップリングとコンバイナー

355 nm未満で行われた例外として、LDH-FAシリーズのレーザーヘッドは、オプションで、さまざまなコネクタタイプを介して、さまざまな光ファイバ（マルチモード、シングルモード、または偏光維持シングルモード）に結合できます。FC / APCコネクタは、レーザーの安定性を妨げる可能性のある後方反射を防ぐため、ほとんどのアプリケーションに推奨されます。詳細については、ファイバーカップリングのソリューションを参照してください。

さらに、LDH-FAのレーザーヘッドは、最大4台の他のレーザーヘッド（LDHシリーズ）と組み合わせて、LCU（Laser Combining Unit）で1本のデリバリーファイバーにすることができます。

仕様

パワー安定性 (12 hours; ΔT (周囲環境) < 0.5 K)
全てのレーザーヘッドタイプ	< 3 % RMS
偏光消光比 (PER)
P-FA-266/ 355/ 515L/ 530L/ 530XL/ 560/ 765XL/ 775XL	> 1:100 (> 20 dB)
P-FA-530B/ 595B/ 765B/ 775B/ 1030/ 1060/ 1060XL/	> 1:10 (> 10 dB)
1530/ 1530XL
スペクトル幅 (nm)
全てのレーザーヘッドタイプ	< 1 nm
寸法 (l × w × h)
P-FA-530B/ 595B/ 765B/ 775B/ 1030/ 1060/ 1530	200 × 100 × 35 mm (ファイバー無)
P-FA-515L/ 530L/ 530XL/ 1060XL/ 1530XL	214 × 74 × 100 mm
P-FA-560/ 765L/ 765XL	223 × 74 × 100 mm (ファイバー無)
P-FA-266/ 355	272.6 × 74 × 100 mm (クリーンアップフィルター込み)
繰り返し周波数
P-FA-530B/ 530L/ 595B/ 765B/ 765L/ 765XL/ 775B/775XL/ 1030/ 1060/ 1530	< 10 Hz ～ 80 MHz
P-FA-266/ 355/ 515L/ 530XL/ 560/ 1060XL/ 1530XL	< 1 ～ 80 MHz

波長表

波長 [nm]	タイプ(LDH-)	パルス(FWHM)[ps]	平均出力^※1 [mW]	発散[mrad]	ビーム径[mm]	ビーム品質
266 (± 1)^※2	P-FA-266	< 80 ps	> 1 mW	< 2	1.0±0.2	M² < 1.1 (垂直), M² < 1.5 (水平)
355 (± 1)	P-FA-355	< 80 ps	> 5 mW	< 0.5	1.5±0.2	M²<1.2(typ.~ 1.1), TEM₀₀
515 (± 1)	P-FA-515L	< 100 ps	> 20 mW	< 0.5	2.1±0.2	M² <1.1(typ.~ 1.02),TEM₀₀
532 (± 1)	P-FA-530B	< 100 ps	> 4 mW	FC/APC出力コネクタ付き偏光保持ファイバ
532 (± 1)	D-FA-530L	< 100 ps	> 50 mW (パルス), > 5 mW (CW)	< 0.5	2.1±0.2	M² <1.1(typ.~ 1.02),TEM₀₀
532 (± 1)	P-FA-530XL	< 100 ps	> 200 mW	< 0.5	2.1±0.2	M² <1.1(typ.~ 1.02), TEM₀₀
557 (± 1)	P-FA-560	< 80 ps	3 mW	< 0.5	2.1±0.2	M² <1.1(typ.~ 1.02), TEM₀₀
596 (± 1)	NEWP-FA-595B	< 100 ps	1 mW	FC/APC出力コネクタ付き偏光保持ファイバ
766 (± 1)	P-FA-765B	< 100 ps	15 mW	FC/APC出力コネクタ付き偏光保持ファイバ
766 (± 1)	D-FA-765L	< 100 ps	> 40 mW (パルス), > 3 mW (cw)	< 0.5	2.1±0.2	M² <1.1(typ.~ 1.02), TEM₀₀
766 (± 1)	P-FA-765XL	< 100 ps	> 100 mW	< 0.5	2.1±0.2	M²<1.1(typ.~ 1.02), TEM₀₀
775 (± 1)^※3	P-FA-775B	< 100 ps	15 mW	FC/APC出力コネクタ付き偏光保持ファイバ
775 (± 1)3	P-FA-775XL	< 100 ps	> 100 mW	< 0.5	2.1±0.2	M² <1.1(typ.~ 1.02), TEM₀₀
1030 (± 3)	P-FA-1030	< 100 ps	> 50 mW	FC/APCファイバーレセプタクル
1063 (± 3)	P-FA-1060	< 100 ps	> 50 mW	FC/APCファイバーレセプタクル
1063 (± 3)	P-FA-1060XL	< 100 ps	< 450 mW	< 1.5	1.1±0.1	M² <1.3, TEM₀₀
1532 ～1560 (±3)	P-FA-1530	< 100 ps	> 50 mW	FC/APCファイバーレセプタクル
1532 ～1560 (±3)	P-FA-1530XL	< 100 ps	< 450 mW	< 1.5	2.2±0.2	M² <1.1, TEM₀₀