GEMINI-X|顕微鏡用ハイパースペクトルイメージングモジュール
お使いの顕微鏡をハイパースペクトル顕微鏡に。GEMINI-Xは、NIREOS独自のFT(フーリエ変換)分光技術を採用した、顕微鏡用ハイパースペクトルイメージングモジュールです。既存の顕微鏡のカメラポートに組み込むことで画像情報(X・Y)にスペクトル情報(λ)を加えたハイパースペクトルイメージングを実現します。GEMINI-Xでは、各画素について連続的なスペクトルを取得することでX × Y × 波長の3次元データキューブとして試料を解析できます。

GEMINI-Xの特徴
既存の顕微鏡・カメラにハイパースペクトル機能を
20 mmの大口径
GEMINI-Xは20 mmのクリアアパーチャを備えています。これにより、大面積センサーとの組み合わせにも対応します。
FT分光によるハイパースペクトルイメージング
GEMINI-Xでは、分散型分光器のように光を波長ごとに空間的に分離するのではなく、光路差を変化させながら干渉信号を取得し、フーリエ変換によってスペクトルを再構成します。そのため、スペクトルを取得するための通常の分光器のようなスリットを必要とせず、高い光スループットを維持できます。
微弱な光を捉える顕微分光に
GEMINI-Xでは、通常の分散型分光器のようなスリットを使用せず、FT分光によってスペクトルを取得します。スリットによる光量制限を避けられるため、微弱なPL・蛍光などの顕微分光に適しています:
- 半導体・2D材料のPL
- 微小領域の蛍光
- 発光デバイスのEL
- 微弱な発光スペクトル
- 局所的な材料分析
1枚の顕微鏡画像から「スペクトル」まで解析
スナップショット型ハイパースペクトルカメラとの違い
ハイパースペクトルカメラには、センサー上で多数の波長帯を同時に取得するスナップショット型など、さまざまな方式があります。スナップショット型は、高速にハイパースペクトル画像を取得できることが大きなメリットです。一方、GEMINI-XはFT分光方式を採用し、スペクトル分解能と光利用効率を重視した顕微分光に適しています。GEMINI-Xは「高速なハイパースペクトル動画」を目的とする装置というより、顕微鏡下の微弱な光を、空間情報と詳細なスペクトル情報の両方から解析するための装置として適しています。
アプリケーション|多様な顕微分光イメージングに対応
- フォトルミネッセンス(PL)イメージング:半導体、2D材料、量子材料などの発光を、スペクトルと位置情報を同時に取得します。局所的な発光ピークのシフトやスペクトル形状の違いなど、通常のPL強度マッピングでは得られない情報を解析できます。
- エレクトロルミネッセンス(EL)イメージング:LEDや半導体デバイスなどの発光を、空間情報とスペクトル情報の両面から評価できます。
- 蛍光イメージング:生体試料や蛍光材料などについて、蛍光強度だけでなく蛍光スペクトルの空間分布を取得できます。
- 透過・反射ハイパースペクトルイメージング:材料や微細構造の光学特性を、画像とスペクトルの両方から解析できます。
- 時間分解発光分光にも対応:GEMINI-XをTCSPCなどの時間計測システムと組み合わせることで、時間分解発光分光(TRES)にも対応できます。これにより発光スペクトルの時間変化を解析し、どの波長の発光が、どの時間スケールで現れ、減衰していくのかを調べることができます。
こんな研究におすすめ:
- 半導体・2D材料のPLマッピング
- 発光デバイスのEL評価
- 微弱蛍光のスペクトルイメージング
- 量子材料の局所発光評価
- 微小領域の材料分析
- 顕微Raman・分光イメージング
- 時間分解発光・TRES
- 高感度カメラを活用したハイパースペクトルイメージング
| 項目 | GEMINI-X |
|---|---|
| 標準スペクトル範囲 | 400–1700 nm (UV/赤外域拡張のオプションあり。ご相談ください。) |
| スペクトル分解能 | < 1 nm @ 400 nm ~ < 15 nm @ 1700 nm |
| クリアアパーチャ | 20 mm |
| 分解能設定 | ソフトウェアで選択可能 |
| センサー | 各種2Dカメラに対応 |
| 最大センサーサイズ | 対角約 20 mm |
| 寸法 | 176 × 44 × 55 mm |
| 重量 | 約 500 g |
| ソフトウェア | Acquisition App / HyperLAB |

