EOM電気光学変調器 DC結合型広帯域位相シフター

QUBIGは、広い動作周波数帯域幅、低い挿入損失、高い光学品質、そして高い損傷閾値を備えたDC結合型位相シフター（DC-Coupled Broadband Phase Shifters）を提供しております。対応波長はUV、可視、赤外のまで幅広いモデルを展開しています。レーザー周波数の安定化（Intra-Cavity 共振器内）、干渉測定、広帯域位相変調、量子技術システムの操作のための光双極子トラップなどのアプリケーションに最適です。

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DC結合型広帯域位相シフター（DC-Coupled Broadband Phase Shifters）

自由空間における光は、伝搬方向に対して横方向に光速で伝搬する電磁波として記述できます。光が物質を通過する際、光の位相速度は屈折率によって減速されます。位相シフターでは電気光学結晶を用いて精密に光の位相をコントロールします。
位相シフターは、電気光学効果を利用して結晶の異常屈折率を変化させることで、直線偏光の入力ビームに電圧依存の位相遅延を与えます。
QUBIGでは高電圧パルス駆動（HV short pulse）のPSシリーズ、およびアナログ電圧駆動のPSAシリーズを展開しております；。
DC結合型では電気光学結晶はRF変調入力コネクタに直接結合されているため、結晶の全帯域幅を利用することができます。DC結合型位相シフターの帯域幅は、結晶の容量とローパスフィルタを形成するドライバの出力インピーダンスによって制限され、50Ω結合（SMA端子経由）の一般的な場合には帯域上限は約150MHzとなります。

帯域幅：>100-200MHz(モデルによる)
透過率：T>98%（標準）
広帯域位相変調BBAR（反射防止膜）：R_avg < 1%（標準）
ブリュースター角設計
高光出力対応モデル
大口径

位相シフターEOMのHVドライバはこちら（調整中）

干渉計（Interferometry）

干渉計では、アーム間の相対的な光路長を精密に制御する必要があります。
DC結合型広帯域位相シフターは、この制御に用いられ、微小変位や屈折率変化などの高精度測定に貢献します。
また、LIGOのマイケルソン干渉計による極めて弱い重力波の検出（2017年ノーベル賞受賞）にも応用されています。

干渉計アーム間の光路長制御
微小変位の精密測定
屈折率変化の測定
表面凹凸の評価
重力波観測（LIGO）

光格子（Optical lattices）

EOタイムレンズ、光セロダイン周波数シフト、光双極子トラップおよび光格子における中性原子操作など、レーザー光の時間・周波数制御が求められる場面で利用されています。
これらの技術は、超高速分光法や高速通信、光量子科学技術などの分野でも活用が期待されています。

EOタイムレンズによる光波束制御
光セロダイン周波数シフト
光双極子トラップでの原子操作
光格子での中性原子操作
超高速分光法
高速通信
光量子科学技術

共振器（Intra-Cavity）

共振器内EOMは、外部共振器ダイオードレーザー（ECDL）の周波数を超安定基準周波数へ安定化する用途で使用されます。
高速応答により、MHz領域までの周波数ノイズを効果的に抑制できます。

ECDLの周波数安定化
超安定基準周波数へのロック
MHz帯の周波数ノイズ抑制

共振周波数（Resonance Frequency）別モデルマトリックス

※各モデルの詳細仕様については、お問い合わせください。

波長	UV 200–400 nm	VIS 370–650 nm	NIR 630–1100 nm	SWIR 1.0–3.0 μm	MWIR 3–7 μm	LWIR 7–12 μm
PS HV短パルス / 非シールド	PS-UV	PS-VIS	PS-NIR	PS-SWIR	PS-MWIR	PS-LWIR
PSA アナログ動作 / シールド	PSA-UV	PSA-VIS	PSA-NIR	PSA-SWIR	PSA-MWIR	PSA-LWIR