100Hz 繰返し 波長可変OPOレーザー “Opolucis C”

Opolucis Cシリーズは、OPOTEK社のOPO技術を進化させた、第3世代高エネルギー・チューナブルレーザーです。高度なチューニングメカニズムとDPSSレーザーにより、100Hzの高い繰返し周波数と深紫外から近赤外までの広範な波長可変域を実現しました。
従来モデルの最大10倍にもあたる高い繰返し周波数は、1秒当たりの取得データポイント数が増えることによる信号の平均化の質が向上や、実験イベントのリアルタイム検出、イメージングのフレームレートの向上に寄与します。
 
システムコンポーネントをコンパクトな筐体に統合しているため、堅牢性が高く、ビーム位置のずれが最小限に抑えられ、システムの位置変更も容易です。付属の検証用ハードウェアにより、輸送や移設後もビームパスが維持されていることを確認できます。密閉型モジュールですので、繊細な光学材料は外部環境から保護されます。全出力波長ビームが、同じポートから出力されます。波長調整は電動式、コンピュータ制御です。
 

100Hz DPSS励起 波長可変OPOレーザーの特長

• 完全統合型の光学系
• 高度な波長チューニング機構
• 低メンテナンスなDPSSベースのポンプレーザー
• ダイオード/Qスイッチトリガー
• 単一USB接続によるコンピュータ制御
• 制御ソフトウェアおよびソフトウェア開発キット（SDK）
• スキャンのプログラム可能
• 使用者によるアライメント検証が可能
• 温度制御機構付き電動高調波出力
• チューナブル全波長を単一ポートから出力＆手動での設定変更不要
• 基本波およびポンプ光（1064nm, 532nm, 355nm）出力可能
• ファイバーバンドル対応出力ポート

Opolucis Cシリーズ オプション

拡張チューニングレンジ

チューニングレンジを210～2400 nm（C3030U）または330～2400 nm（C3020D）に拡張できます。
 

電動可変減衰器（MVA）

電動式コンピュータ制御のグランレーザー偏光子オプションです。パルス間安定性を最大限に維持しながら、100～1%の連続減衰が可能です。使用者が取外し/取付けできます。取り付け時のパルスエネルギーの最大減衰量は、10～15% です。可視および近赤外波長のみ使用可能で、400 nm未満で稼働の場合は取り外す必要があります。
 

一体型ファイバーバンドル（FB）

このオプションでは、ファイバーバンドルが、自動ロック式OPO出力ポートに直接取り付けられます。性能の最適化のため、システム内にレンズが内蔵されます。
使用者はこのレンズを取り外して、自由空間出力に変更できます。標準透過率は、短波長で60～70%、長波長で40～60%です。ファイバーバンドルの長さは2.0m、入出力径は3.0～5.0mm、開口数は0.37です。可視光および近赤外波長域でのみ使用可能で、400nm以下の波長域で動作させる場合は、必要に応じて取り外してください。
 

波長計（WM）

波長をリアルタイムでモニタリング（一部の波長では補間によりモニタリング）し、ピーク付近のエネルギーから高調波を自動最適化する統合型波長計です。レーザーヘッドと波長計を接続するためのパッチファイバーと光学系が付属しています。
 

高速チューニング（FT）

シグナル波またはアイドラー波の任意の波長間で、チューニング速度を数秒から50ミリ秒未満まで変更できます。